【コラム】韓国に漂うオリンピック冷笑主義
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.09 14:22
“宴会”の日にこのような話をするのはちょっと首を傾げることかもしれない。だが、実状はそうではないだろうか。本当にオリンピックをするのだろうかと思う。一時は「オリンピッククッポン(盲目的愛国主義)」ともいうほどだった。オリンピックが開かれると、すべてのイシューを吸い込んで本来重要な懸案が見えなくなってしまうという懸念だった。今は逆に「オリンピックパッシング」というほど無関心だ。88オリンピック(ソウル五輪)以降、30年ぶりにこの地で開かれる世界的祭典なのに、いつの間に大韓民国はクールになったのか。
兆候はあった。資金を思い切り注ぎ込んでも残るものはあまりないという、全世界的な学習効果だった。オリンピック開催地は7年前に確定する。2016年リオ、2020年東京に続き2024年夏季五輪をめぐり、昨年、国際オリンピック委員会(IOC)総会が開かれた。激しい誘致戦がなければならないのに、有力候補だったローマ・ボストンは途中で降りた。残ったのはパリとロサンゼルスの2カ所だけだった。このことを受けてIOCが知恵を働かせ、2024年パリ、2028年ロサンゼルスに分散させ、11年後の五輪開催地まで確定してしまう前代未聞のことが起きた。高麗(コリョ)大学のリュ・ソンオク教授は「誇示型メガイベントに対する疲労感」と診断する。