韓経:【社説】世界的な大転換期、韓国だけが「リスク回避社会」に向かう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.05 09:56
通貨危機から20年が経過しても変わらないことがある。問題を知りながらも改善できないという点だ。通貨危機直後にはシステム改革とグローバルスタンダードに近づこうという努力が見られた。しかし今はもう外の世界の変化に目を閉じ、革新の要求に耳をふさいで「ゆでガエル」になっていく。既得権の保護と現状維持に汲々とし、変化と革新に対する社会のアレルギー反応ばかりが強まっている。いわゆる「リスク回避社会」の典型的な姿だ。
いま世界は18世紀の産業革命に匹敵する大転換の時代に入っている。「居眠りをすれば死ぬ」という激動の時代だ。新技術・新産業競争は大航海時代の海上覇権戦争をほうふつさせる。かつて海を支配する者が世界を支配したとすれば、今は新技術・新産業を先に獲得する者が未来を支配することになるだろう。このため先進各国は法人税引き下げなど企業環境の改善に注力し、政府と企業が二人三脚で自動運転車、燃料電池自動車、人工知能(AI)など新技術の開発に拍車を加えている。米シリコンバレーの革新合従連衡と中国深センの桑田碧海がこれを語っている。