米国の通商攻勢にブレーキか…WTOが「鉄鋼反ダンピング紛争」で韓国に軍配
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.15 14:22
鉄鋼製品をめぐる韓国・米国間の反ダンピング紛争で世界貿易機関(WTO)が韓国に軍配を上げた。今回の判定で韓国鉄鋼製品の輸出価格競争力が高まる可能性が大きくなった。さらに米国の保護貿易主義の流れにもひとまずブレーキがかかる見通しだ。
産業通商資源部によると、世界貿易機関(WTO)は15日、米国が2014年に韓国産油田用鋼管に賦課した反ダンピング関税措置はWTO協定違反という内容を含むパネル報告書を公開回覧した。米商務省は2014年7月、韓国産製品が過度に低い価格で輸入されていると判断し、現代製鉄、ネクスチール、セア製鋼などに9.9-15.8%の反ダンピング関税を賦課した。続いて昨年4月にはダンピング率を最高29.8%に上方修正した。油田用鋼管は原油・天然ガスなどのボーリングに使われるパイプ。北米シェールガス開発ブームなどで需要が増えた。