北朝鮮の前に立てば委縮して歪む群像(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.27 16:15
政府の対北朝鮮部処も信頼できない。4年前から収監生活中の宣教師キム・ジョンウク氏をはじめ、6人の大韓民国国民拘束事態にもかかわらず、これという対策がない。9億3060万ドル(約1050億円)の対北朝鮮食料借款が踏み倒される状況だが、償還要求をためらう。北朝鮮が請求書を受領しないという不平だけで終わった。核・ミサイル挑発で世論は怒っているが、800万ドル規模の対北朝鮮支援を決定して批判を招いた。
韓国の国家元首に対する誹謗、国民への脅迫が深刻だが、対応は安易だ。国連総会に出席した李容浩(イ・ヨンホ)北朝鮮外相は25日(現地時間)、ニューヨークで「米戦略爆撃機が領空を侵犯しなくても自衛権を行使する」と主張した。トランプ大統領の北朝鮮「完全破壊」発言が宣戦布告であるためこのような権利があるという。李容浩の言葉通りなら、北朝鮮はその間、無数の対南宣戦布告をしたことになる。対南特殊部隊の青瓦台・延坪島(ヨンピョンド)打撃訓練場を訪れた金正恩が自ら「南朝鮮のものを掃き捨てろ。ソウルを乗っ取れ」などの極端な発言をしてきたからだ。