【中央時評】通貨危機20年後、何が違うのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.21 10:50
国際通貨基金(IMF)のラガルド総裁が、韓国経済は1997年の通貨危機以降の果敢な改革で堅実に成長したと評価した。9月6日にソウルで開かれた国際会議で「雨降って地固まる」ということわざを引用し、20年の経済成果を高く評価した。今後韓国経済は無難に成長すると予想した。
20年前にもIMFは韓国経済に対して楽観的だった。97年7月にタイで発生した通貨危機がアジア諸国に急速に波及したが韓国は違うと言った。しかし外国人投資家が資金を回収し続け金融機関の海外からの借入が難しくなり外貨準備高が急速に減った。12月3日にIMFから救済金融を受け苛酷な構造改革が始まった。多くの企業と金融機関が倒産し大量失業で苦痛を味わった。98年の経済成長率はマイナス5.5%だった。
しかし韓国は危機をいち早く克服した。改革措置により金融市場が安定し、99年の成長率は11.3%に達した。金大中(キム・デジュン)政権が発足し指導者を中心に国民みんなが一致協力し危機克服に全力を尽くした。世界の貿易環境が良かったおかげで輸出が経済回復の突破口の役割をした。韓国の地政学的重要性を考慮し対外債務交渉が早期に妥結するよう米国政府が積極的に助けた。