「ガラパゴス」北朝鮮…国際制裁で封鎖された孤島(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.13 13:36
対北朝鮮制裁によるストレスは金正日(キム・ジョンイル)総書記時代にも続いた。米国が対北朝鮮圧力のためバンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮の口座2500万ドルを凍結すると、北朝鮮は理解しがたいほど強い執着を見せた。米国務省の高官が「我々は軽く腕をひねろうとしただけだが、悲鳴をあげて倒れたので驚いた」と話すほどだった。北朝鮮政権のアキレス腱に触れたところ全く動けなくなったということだ。当時の千英宇(チョン・ヨンウ)韓半島平和交渉本部長は北朝鮮の金桂冠(キム・ケグァン)外務次官に「わずか2500万ドルなのに、なぜそれほど執着するのか。6・15首脳会談では数億ドルを南側から受けながら…」と尋ねたという。すると金次官は「金額は問題でない。強い組織の資金だからだ」と背景を説明した。これを受け、金正日総書記の海外資金や核心層または軍部の資金という話が出た。
安保理対北朝鮮決議2375号に原油供給の全面中断などが抜け、「骨抜き」という指摘とともに対北朝鮮制裁無用論が出ている。制裁にもかかわらず平壌に超高層ビルが次々と建設され、核・ミサイル挑発は減らないという理由からだ。しかし北朝鮮メディアの主張や宣伝映像をよく見ると、制裁の中で悩む金正恩委員長と北朝鮮の姿が表れる。対北朝鮮制裁は効果がないという声に対し、金正恩委員長は「お前たちは経験したことがあるのか。実際にやられると本当にきつい」と話すかもしれない。