【現場から】スマホFM機能、アップルは入れずサムスン・LGだけ搭載へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.08 08:58
先月29日、韓国科学技術情報通信部はA4用紙3枚分の報道資料を出した。サムスン電子とLGエレクトロニクスが来年からスマートフォン新製品にFMラジオを自律搭載するという内容だ。企業の自律的決定内容をなぜ政府が発表したのか。報道資料には、難色を示した企業を政府がどのように説得したのか、その過程が詳細に出ている。事実上「政府が企業を説得してスマートフォンにラジオを搭載するようにした」というのがこの報道資料の要旨であった。スマートフォン・メーカーは依然として乗り気ではない。政府は「自律」を強調しているが、メーカーは事実上「義務化」だと受け止めているからだ。
スマートフォンにFMラジオを搭載しようという声は昨年9月に起こった慶州(キョンジュ)地震騒動以降高まった。当時、慶州一帯では移動通信伝送量が暴走したため電話はもちろん、カカオトークまで繋がらなくなるなど大きな混乱が発生した。ラジオを搭載すればこのような状況でも電波で受信される災害放送を聴取でき、国民の災難対応力を高めることができるというのが政府の主張だ。昨年10月にスマートフォンのラジオ搭載を義務化しようという法案が国会で発議されたことも、政府としては無視できないことだった。一部ではスマートフォン・メーカーは既存の製品にラジオ機能を搭載していたが、データ収益を狙った移動通信社との利害関係でこの機能を停止していたという主張も出てきた。