崖っぷちの危機のKAI、再起のゴールデンタイム逃すのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.24 10:15
韓国唯一の航空宇宙関連企業の韓国航空宇宙産業(KAI)に暗雲が立ち込めている。防衛産業不正関連の検察捜査が長期化して海外受注が中断し、資金融通に困難を経験している。その上こうした経営難を収拾すべき指令塔は1カ月以上にわたり空席だ。
KAI高位関係者は23日、「結論なく疑惑だけが提起され続け、貸し剥がしや貸し渋りの動きが出始めた。社内ではこうしたことでは黒字倒産(一時的資金事情悪化による不渡り)する恐れもあるとの話が出ている」と話した。彼は「われわれはグループ体制ではなく資金調達に限界がある。こうした状況が9月まで続くなら黒字倒産も排除しにくい状況だ」と話した。
検察は先月14日に国産ヘリコプター「スリオン」の原価水増しなどの疑惑からKAI本社とソウル事務所を家宅捜索した。社長のポストは7月20日にハ・ソンヨン社長が辞任してから1カ月以上空席だ。今月に入ってから金融監督院のKAI精密監理で粉飾決算疑惑問題が膨らみ「信用リスク」まで頭をもたげている。最近ナイス信用評価や韓国信用評価などの格付け会社はKAIを「引き下げ検討等級監視対象」のリストに上げた。