ヒット中の韓国映画『軍艦島』にまつわる3つの論争…リュ監督にインタビュー(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.02 10:38
(2)歴史をわい曲?
『軍艦島』は、日帝強占期に徴用された朝鮮人が三菱鉱業が所有する端島炭鉱に強制的に連れて行かれて働かされている中、炭鉱から脱出するというあらすじだ。脱出劇そのものは実際にあったことではないが、炭鉱内のディテールをはじめ、歴史考証に大小の異見が出ている。歴史作家のシム・ヨンファン氏はフェイスブックに「前貸し方式で徴用者らに移動経費を負担させたり、湿った畳を掲げて怒ったりする様子まで、韓国映画に初めて登場した強制徴用の実状を比較的よく考証している」という意見を示した。一方、世宗(セジョン)大日文科の朴裕河(パク・ユハ)教授は「手当たり次第に動員されたケースは(あった可能性はあるが)例外的」「慰安婦と男性の徴用は動員ルートそのものが異なる」と主張した。