愛犬の散歩道になった2014年仁川アジア大会メーンスタジアム、累積赤字63億ウォン(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.24 09:34
アジア大会を終えた後にスタジアムをどのように活用するのかあらかじめ計画を立てていなかったことが大きい。仁川市はメーンスタジアムを活用するため2015年5月に入札公告を出したが4回にわたり入札が成立しなかった。仁川市は昨年5月に年間賃貸料36億2000万ウォンで多目的コンベンションホールとビュッフェなどを運営する事業者としてフィエスタとRUフィットネスコリアのコンソーシアムを選定した。この施設は来年3月にオープンする。フィエスタのパク・ダルファ理事は、「ウェディングホールとビュッフェが入れば来年から賃貸収益を上げることができ、メーンスタジアム運営は黒字に転換される」と主張した。メーンスタジアムの赤字規模は2015年が34億ウォン、昨年が24億ウォンだった。ウェディングホールとビュッフェが入るというが、4700億ウォンをかけて新築したメーンスタジアムは空っぽの状態だ。スタジアムのトラックを中学・高校の陸上選手らがトレーニング場として使うのがすべて。フランチャイズチームのプロサッカー仁川ユナイテッドは天然芝が敷かれたメーンスタジアムの代わりに中区に位置した仁川サッカー専用スタジアムを使用中だ。
当初5万席規模の仁川文鶴(ムンハク)スタジアムを増築してアジア大会の開会式・閉会式の会場として活用しようという主張があったが、地域利己主義と政治的利害関係から黙殺された。仁川経済正義実践市民連合のキム・ソンウォン事務所長は、「文鶴スタジアムの構造上リモデリングに困難があったとはいうが、地域開発を望む西区住民と票を得たい政治家らの利害関係からメーンスタジアムを新築した」と話した。