【社説】韓国政府の“にわか雨式”提案、問題は北朝鮮の態度だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.18 10:04
韓国国防部と大韓赤十字社が昨日、北朝鮮に軍事会談と赤十字会談を同時に提案した。今回の政府の提案は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6日、「ベルリン構想」として知られている「新韓半島(朝鮮半島)平和ビジョン」の後続措置だ。韓国政府の北朝鮮への提案の核心内容は21日、板門店(パンムンジョム)で軍事会談を開いて軍事境界線一帯での敵対行為の中断を議論する一方、南北赤十字会談を開いて離散家族対面を推進するということだ。北朝鮮への提案がこのように多くなっているのは、まず対話の糸口から探して北朝鮮の非核化を誘導することで核と戦争脅威のない平和な韓半島を作ろうということだ。当然、必要で良い結果を期待したい。
軍事境界線での敵対行為とは、休戦ラインで南北間拡声器放送と風船飛ばしなどだ。北朝鮮にとって最も負担になっている心理戦だ。この心理戦は昨年1月、北朝鮮の4回目の核実験から再開された。北朝鮮の敵対行為は最近増えているが、非武装地帯に約2000発の地雷を埋設して偵察用無人機も送っている。したがって、このような行為を南北がやめるのは韓半島の緊張緩和に重要だ。すでに高齢化した離散家族が再会するのも望ましいことだ。北朝鮮が韓国の会談提案に応じれば、2015年南北次官級会談以来1年7カ月での南北当局間会談が行われることになる。