【中央時評】金正恩コード(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.13 15:42
金正恩コードを利用した対北朝鮮政策には次の3つがなければいけない。最初に、対北朝鮮制裁コントロールタワーを設置し、核凍結交渉までこれを中心に対北朝鮮政策を運用する必要がある。文在寅政権の中長期的な対北朝鮮政策には多くの専門家が同意する内容が含まれた。しかしこれを現実化するにはまず制裁を成功させなければいけない。こうした側面で今回の組閣は均衡を失った。まして大統領が率先して中長期ビジョンを強調すれば、官僚は制裁の話を取り上げることもできなくなる。他国と協力しても足りない時に韓国が消極的な態度を見せれば、制裁の成功の可能性はさらに遠ざかる。
2つ目は米国と協力して経済制裁を強化することだ。原油供給の中断が最も効果的だが、中国がこれを受け入れる可能性は低い。この場合、新しい国連安保理の制裁には無煙炭と同じように鉄鉱石にも輸入量と金額の上限を適用する条項が含まれなければいけない。今年3月から中国の北朝鮮産無煙炭輸入は公式に中断されたが、その代わり民生用に化けた鉄鉱石の輸入が急増しているからだ。中国とロシアがこの案にも反対すれば、米国の主導で北朝鮮産鉱物の「セカンダリーボイコット(第3者制裁)」を考慮する必要がある。筆者の研究によると、北朝鮮の鉱物輸出企業の大半が軍と党の資金源の役割をしているため制裁の根拠は十分になある。