【コラム】北核の時計はいま何時なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.29 15:04
先週、韓国の国会で開かれた北核関連の政策セミナー。北朝鮮の核武装の完成が目の前の現実として近づいている状況で、韓国も核オプションを持つべきだという主張が次々と出てきた。独自の核武装と戦術核再配備のようなブロックバスター級の発言が続く中で耳を引く内容があった。「北核時計」が今何時に向かって進んでいるのかという内容だった。
ある発表者は北朝鮮が保有しているとされるプルトニウム約50キロなら、年末ごろにすでに実践配備されたノドンミサイル8~10発に搭載できると予想した。北朝鮮がノドンミサイルに核弾頭を搭載することになれば、事実上のゲームチェンジだ。このミサイルの射程距離内に駐韓米軍基地はもちろん、駐日米軍基地まで入るため、6回目の核実験を実施しようが大陸間弾道ミサイルの開発に成功しようが、核・ミサイルを動員した報復の可能性のせいで北朝鮮を先制打撃できなくなる。予防次元の攻撃オプションが相手を怖がらせようがそうでなかろうが、残された時間はいくらもないということだ。