韓経:【コラム】全国民が「庶民」になっていく国、韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.09 10:16
負債なし、30坪以上のマンション、月収500万ウォン(約50万円)以上、中型車以上、預金1億ウォン以上、海外旅行年1回以上、ゴルフ月1回以上…。韓国人が考える心理的中産層の姿だ。実際、この程度なら所得上位10%に該当するだろう。このうち一つや二つでも当てはまらなければ自身を中産層ではないと感じるのが普通だ。
そのためか。実際、現実と認識の間には隔たりが大きい。統計庁の所得階層別分布は昨年▼上位(中位所得の150%以上)19.6%▼中位(50-150%)65.7%▼下位(50%未満)14.7%--だった。一方、主観的アンケート調査(2015年)では上流層2.4%、中産層53.0%、下流層44.6%だった。主観的上流・中産層は減り、下流層が増える。しかし中位所得階層は60%台と、特に変化はない。事実が真実でなく、認識が真実になったということだ。