韓経:【社説】大韓民国の経済外交、前途が見えない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.26 14:30
イランに対する経済制裁が解除されると、各国の首脳が先を競ってイランに駆けつけている。中国の習近平国家主席は、制裁解除後にイランを国賓訪問した最初の外国首脳となった。習主席は両国の貿易規模を10年以内に6000億ドル(2014年520億ドル)に拡大することにし、大規模な投資も約束した。中国に負けじと安倍首相は上半期にイランを訪問する。欧州各国も首脳級の経済外交に血眼だ。すでにエアバスがイランから旅客機114機を受注し、独シーメンスの鉄道建設、デンマークのマースクの海運市場進出も秒読み段階にある。イランのロハニ大統領の今週の欧州17カ国訪問で具体化する予定だ。
イランの復帰は世界経済には恵みの雨のような好材料だ。天然ガス埋蔵量世界1位、原油埋蔵量4位の資源富国であり、約8000万人の消費市場だ。長い間の制裁で消費財が不足し、インフラが古く、需要が多い。原油施設だけでも今年1400億ドルなど毎年1000億ドルを投資するという。主要国がイラン市場で主導権を握ろうとする理由だ。あちこちからラブコールを受けるイランは選択肢が非常に多く、悩みであるはずだ。