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セウォル号内部から人のものと推定される骨2点が初めて発見

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.11 14:59
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セウォル号内部から人のものと推定される骨が初めて発見された。韓国海洋水産部は10日午前、セウォル号の船体内部の捜索中に4階船尾左舷(4-11区域)側から骨2点を発見したと明らかにした。

現場収拾本部身元確認チームに派遣された国立科学捜査研究院(国科捜)の職員がこの骨を肉眼鑑識した結果、人骨であると推定されるという所見を出した。これに伴い、海洋水産部はこの骨を江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュシ)国科捜本院に送り、未揚収者の遺骸の一部かどうかを精密鑑識する予定だ。海洋水産部はこの骨を箱に入れた後、葬儀服を着た作業員が運ぶよう配慮するなど最大限の礼を尽くすことにした。

 
遺伝子の分析には1カ月程度かかるというのが海洋水産部の説明だ。髪の毛や血液と違い、骨の中にはDNA量が少ないうえに、DNA検出のためにカルシウムを除去する作業などを先にしなければならないためだ。骨が発見された4-11区域は、沈没当時の衝撃でゆがみが激しい部分で、女子生徒の客室と近い場所だ。海洋水産部は同日午前、女子生徒の客室があった4-10区域を捜索するために進入路を作る過程でこの骨を相次いで発見した。

セウォル号船体内部で人のものと推定される骨が見つかったのは今回が初めてだ。これに先立ち5日には、セウォル号引き揚げ以降、初めて人骨と推定される物体が発見されたが、この物体は船体内部でなくセウォル号沈没地点に近い海底面で見つかったものだった。

骨が発見されたところは、当初、捜索対象に含まれていなかった。長期間の捜索で進展がないと未揚収者の家族が「追加で船体に穴を開けるなどして捜索方法を改善してほしい」と要求し、これに伴って追加で捜索対象に含まれた。ここから骨が発見されたことによって、家族は予想よりも泥が多く入り込んでいる船体の中央部分にも追加で穴を開けた捜索が可能かどうかを検討してほしいと求めている。

家族は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に援助を要請することもした。未揚収者のホ・ダユンさん〔事故当時、檀園(ダンウォン)高2年生〕の母親のパク・ウンミさんはこの日、家族を代表して発表した大統領に対する声明文を通じて、「作業進展が遅々として進まず、家族は非常に苦しい時間を過ごしているが、海洋水産部とセウォル号船体調査委員会、捜索施行会社であるコリアサルベージは互いに責任を押し付けるなどの姿を見せている」とし「このような状況を整理して統合できるのは大領しかない」と話した。続いて「弾劾決定、大統領選候補選出などの過程で未揚収者家族の手を握った文大統領の真心を家族は信じている。大統領である前に、一人の娘の父親として未揚収者を探し出し、家族の懐に返してくれるという約束を守ってほしい」と要請した。

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    2017.05.11 14:59
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    セウォル号が木浦新港鉄材埠頭に横たえられている。
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