韓経:「熱情ペイ」強要される韓国の若い科学者…スタートから挫かれる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.26 13:22
昨年「韓国ロレアル-ユネスコ女性生命科学者賞」を受賞した墨仁姫(ムク・インヒ)ソウル大医大教授は最近、悩みを抱えている。先日、研究室の研究員2人が産休に入ったが、いつ復帰するか分からないからだ。3カ月後に2人が産休から復帰しても育児対策がないのが根本的な問題だ。墨教授は「多くの若い女性研究員は子どもの世話をする人がいないという理由で、また休職したり研究現場に永遠に戻ってこなかったりする」とし「育児の問題で社会が育てた高級頭脳を失っている」と指摘した。苦労して育てた人材を失うのは女性科学者に限られた問題ではない。若い科学者が夢と士気を半減させる「熱情ペイ」(好きなことをさせていることを口実に無給または少ない報酬で働かせる)」に耐えられず去っていく事例も少なくない。POSTECH(旧浦項工科大)生物学研究情報センター(BRIC)と科学技術団体「変化を目指す科学技術者ネットワーク(ESC)」が大統領選挙を控えてした質問の結果でも、こうした問題点がそのまま表れた。
◆若い科学者を挫折させる旧習