【時論】韓国が正しく知らない中国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.20 11:15
中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の配備に対する報復が続き、韓国の人々は中国を改めて見ている。大国にふさわしくない、幼稚な方法を動員していることを見て多いに驚いている。THAAD配備の原因は明らかに北朝鮮の核兵器だが、北朝鮮の核には目を向けないまま、録音機のように繰り返されている中国側の反対論理もやはり乏しい。韓国の大衆認識がこのように変わっている理由は、中国に対する既存の誤解があるためだ。1992年、韓中修交以降、中国はまるで古い友人のように感じられ、経済をはじめ韓中民間交流が急増することでパートナー意識はより強固になった。これは、逆に考えると、中国の潜在力や戦略的利害、中国の韓半島(朝鮮半島)政策に対する綿密な観察を軽視したとも読める。
中国に対する誤解は非常に多いが、特に中国の高度成長は中国を過大評価する中心要因だった。年平均10%を超える経済成長が続くと、2020年、遅くとも2030年までは経済規模の面で中国が米国をリードするだろうとの予測が韓国内で広がっていた。しかし、そのように中国経済の優位性を強調していた専門家らも2015年ごろからは鳴りを潜めた。中国経済の高成長が終わった事実が明らかだったためだ。一時的な経済成長の低迷とも主張できたはずだが、そのような見方を自身を持って唱えられる人は見えなかった。中国経済が履行期(transition)にあるということが説明の全部だった。