韓国の対北朝鮮政策は五里霧中(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.04.03 15:20
第三に、北朝鮮の人権に関する国連委員会が2014年2月にまとめた報告書から始まった外交的手続きだ。この報告書は、北朝鮮の人権蹂躪に関する証言を初めて明記し、国連安全保障理事会が国際刑事裁判所に付することを促している。北朝鮮にとっては恐ろしい内容だ。この提案は依然として安全保障理事会の前に置かれている。常任理事国の立場を考えれば、当面前に進むことはできないだろう。しかし、国連人権理事会は先月24日「未来に使う戦略を開発するために」ソウルの国連人権事務所を強化し、北朝鮮の人権侵害関連資料を収集することに決定した。
第四に、中国と北朝鮮間の関係も不透明だ。外交的接触があるというのは知っているが、どのような話がなされているかは分からない。例えば、2月28日に北朝鮮の李吉聖(イ・ギルソン)外務次官が北京に向かった。その程度の高位層なら真剣な対話をしたはずだが、表面的なささいな事項以外には全く公開していない。もしどちら側であれ、駐北京米国大使館と議論事項を共有するなら、米国はその内容を収集して韓半島(朝鮮半島)の未来を決めるうえで参考にできるはずだ。だが、現実では何もない。