【社説】行くところまで行った北朝鮮…金正男氏まで毒針殺害するとは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.15 08:10
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が13日午前、マレーシアで殺害された。情報当局者は「マレーシアで北の女スパイに毒殺されたとみられる」とし「一昨日午前、金正恩氏はクアラルンプール空港で2人の女に毒針を刺され、容疑者は犯行直後にタクシーに乗って逃走した」と伝えた。一言で衝撃的だ。いくらテロ国家とはいえ異母兄まで毒針で殺害するとは恐怖政治がどこまで続くのか分からない。
マレーシア警察は容疑者を北朝鮮の女とみて追跡中だと明らかにした。必ずテロ犯を逮捕し、殺害の動機と背後を明らかにする必要がある。金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男の金正男氏は2009年に後継構図から外れた後、絶えず身辺の危険を感じてきた。2010年には中国北京で北朝鮮の暗殺工作をかろうじて免れたという。2011年に金正日総書記が死去した時も命の危険のため父の葬儀に出ることができなかった。2013年末に叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑された後は「金正男亡命説」まで広まった。