【時論】米国が韓米FTAの誤解を解決すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.29 17:55
韓米自由貿易協定(FTA)が今年で発効5周年を迎えた。韓米FTAは交渉開始前から巨大な先進経済圏である米国との包括的でかつ高い水準の協定に関心が集まっていた。だが、2007年に妥結してから発効するまでなんと5年がかかったぐらいに迂余曲折を経た協定だ。韓米FTAをめぐる激しい賛否論争と、もはやすべてが事実ではないと判明されたうわさにより、韓国社会は少なからず苦しめられてきた。ところで、最近、当時の記憶を想起させるような声が米国から聞こえている。もちろん、全体の意見ではないが、米政府の一部では韓国の対米貿易収支の黒字が行き過ぎているということを取り上げ、韓米FTAに対する否定的な世論が頭をもたげているということだ。
米国の主張通りに韓国の対米商品収支の黒字は2011年に116億ドル(約1兆2885億円)から2016年232億ドルへと増加した。だが、商品貿易だけで韓米FTAの成果を評価するには無理があるように見える。両国間貿易収支はFTAの他にも両国の経済構造、産業競争力、経済状況など様々な要因から影響を受けているためだ。