景気指標は最悪なのに…なぜウォン高が進んでいるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.22 13:10
韓国証券市場がこれまで低評価されてきたことも一翼を担った。韓国取引所の分析によると、韓国証券市場の株価収益率(PER)は9.84倍で、10カ国の主要国証券市場の中で最も低い。PERは株価を一株当たり純利益で分けたものだ。数値が低いほど低評価されたという意味だ。インド(20.73倍)、米国(18.63倍)の半分程度だ。JPモルガン資産運用のキ・ジュンファン本部長は「企業実績を予想する過程でバリュエーション(実績に対する株価)を見れば、アジア諸国のうち韓国のように安いところがないという共感がある」と話した。外国人の韓国株式・債権投資が増えることで自然に韓国ウォンの需要が増えた。これによるウォン高が韓国株式の魅力を引き上げる役割を果たした。
だからといってウォン高のミステリーが完全に解けたわけではない。新興国・先進国を合わせてもウォン高が唯一激しいからだ。ブルームバーグの集計によれば、今年に入って今月17日までドルに対するウォン相場は5.27%上がった。ブラジル(3.91%)、台湾(3.9%)、日本(2.62%)、ユーロ圏(2.53%)、英国(1.17%)を大きく上回る。ウォンよりもっと値上がりした通貨はオーストラリア・ドル(6.55%)程度しかない。