【コラム】人情溢れていたソウル北村がディズニーランドになっている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.16 16:57
1年半ぐらい前に北村(プクチョン)韓屋村を初めて訪れてからこの町が好きになった。この歴史的な町が魅力的だったのは美しくて由緒の深い韓国式家屋だけでなく、隣人同士が仲良くしている、実際に生きている小さい村という感じがしたためだ。数多くの観光客が足を運んでいる理由も人の情が感じられる実際の住居地であるためだろう。北村の魅力と名声を作った力だ。その時、こちらに引っ越しを決心した。
ところで、その後1年余りで多くの変化があった。保存されるかどうかを心配させるようなことが数えきれないほど起きた。一番最初に、住民の集いの場所として役割を果たしていた小さいカフェやレストランが姿を消し始めた。住宅街の狭い路地がK-POPをかけて観光客の関心を呼び込みながら小さい装身具や靴下、メーキャップ製品を販売する商業店舗で満たされていった。北村を有名にした誇らしい伝統建築物が不幸にも滑稽な商店街に変わっている。最も心配になるのは、一部の住居向け韓国式家屋まで観光客対象の店舗に変わりつつあるということだ。きれいに立っていた地域のランドマークがもう模造韓国式家屋のように見えることになった。