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韓中THAAD対立を米国が仲裁する(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.03.07 13:10
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レックス・ティラーソン米国務長官が今月20日を前後に北朝鮮問題と高高度防衛ミサイル(THAAD)体系関連協議のために韓国を訪問すると韓米高位消息筋が3日(現地時間)、明らかにした。先月上旬にはジェームズ・マティス米国防長官が就任後、初の海外訪問先として韓国を訪れた。ドナルド・トランプ政権発足以来、わずか2カ月で米最高位外交安保担当閣僚が相次いで韓国を訪れるのは異例的だ。

消息筋は「ティラーソン氏は17日ごろ、1泊2日の日程で日本を訪れた後、韓国と中国を訪問する計画」とし、「韓国と中国のどちら側を先に訪れるかはまだ決まっていない」と話した。ティラーソン長官は韓国で尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、韓民求(ハン・ミング)国防部長官と会談する予定であり、黄教案(ファン・ギョアン)大統領権限代行との会談も推進中と伝えられた。ただ、ティラーソン長官の訪韓時点が憲法裁判所の大統領弾劾審判の宣告日が過ぎてからになる可能性が大きく、黄代行が大統領選出馬を宣言する場合、会談に出る人事または訪問日程自体も変更される可能性がある。

 
ティラーソン長官は、日本では安倍晋三首相、岸田文雄外相と会談し、中国では習近平国家主席と王毅外交部長などと会談する予定だ。

高位消息筋は「ティラーソン氏の3カ国歴訪は最近決定されたもので、北朝鮮核とミサイルに対する様々な選択肢について主要国の指導部と緊密な協議を行うことに目的がある」とし、「今回の歴訪を通じて米国の北朝鮮に対する政策の枠組みが決まるものと期待している」と伝えた。この関係者は「今回の歴訪の最大キーワードは『北朝鮮』」とし、「ティラーソン氏はオバマ前政権が推進してきた戦略的忍耐政策は完全な失敗に終わったことを通知すると同時に、北朝鮮が米国を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射に出ようとする場合、先制打撃を加える案などについても胸襟を開いて意見を交わす可能性がある」と話した。金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日・太陽節)、人民軍創建85周年(4月25日)などを契機に北朝鮮が4月中にICBMの試験発射や第6次核実験に出る可能性と対応策に対する意見も交換する予定だ。

また、米国側の関係者は「ティラーソン氏は中国を訪問し、韓半島に配備する予定のTHAADは、あくまでも北朝鮮を意識して駐韓米軍を守るための手段であり、中国を狙ったものではないという点を再度強調する予定」とし、「最近韓国旅行を事実上禁止するなど韓国に対する報復措置を直ちに中断するように強く促す」と付け加えた。

米政府は形式的には「今回のティラーソン長官の韓日中3カ国歴訪の主な目的は北朝鮮の核・ミサイル脅威に関する協議」(国務部関係者)としている。THAAD問題を解決するために特別に設けた歴訪ではないということだ。THAAD問題の主務部署も国務省ではなく、国防省だ。だが、北朝鮮問題を話し合うと、やむを得ずTHAAD問題を取り上げるしかなく、これに対する米国の確固たる立場を示す必要があるという点は米政府関係者も認めるところだ。そのうえに、すでにTHAAD問題は配備の有無を決める国防省を超えて配備までの利害関係の調整を担当する国務省に引き渡された印象が強い。そうしたことから、タフな交渉で有名なティラーソン氏の「初のミッション」がTHAADになる可能性があるという分析も出ている。


韓中THAAD対立を米醍が仲裁する(2)

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