コントロールタワーが消えたサムスン、電子・物産・生命の3角体制に?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.01 10:55
サムスンが未来戦略室を解体し、新たな道に足を踏み入れることになった。上場企業16社を含む計59の系列会社を抱える韓国最大の企業集団が、公式コントロールタワーを置かずにそれぞれ生き残るための道を歩むということだ。
グループ全体の情報を吸収して緻密な成長戦略を立てるという中枢的な役割にもかかわらず、未来戦略室への批判は絶えなかった。未来戦略室が「実体のない組織」だったからだ。各系列会社は最高意思決定機構の取締役会を置いていたが、取締役会が事実上、未来戦略室の決定に基づいて動くという疑惑を受けてきた。「権限は強大だが責任は負わない」という批判もあった。さらに崔順実(チェ・スンシル)事態の背景として未来戦略室が注目され、「不正の震源地」というイメージまでが形成された。