【コラム】今の韓国人には休息が必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.02 13:48
高校時代、受験生にとって格言のような言葉があった。「四当五落」だ。4時間の睡眠で勉強すれば合格するが、5時間も眠っているようでは合格できないという意味だ。当時はもっともらしい言葉だと思ったが、今考えるとそれは間違っている。残酷な話でもある。人間の脳は長時間何かに集中できないように設計されている。机に長く座っているとしても、まともに学習する時間は限られている。睡眠を充分に取り、短い時間に集中して勉強する方がはるかに効果的ということだ。フィンランドの高校が一日4時間の授業を行っていることにはこのような理由もある。
米ハフィントンポスト紙の創設者であるアリアナ・ハフィントンさんは、熟眠キャンペーンを展開して有名だ。『スリープ・レボリューション 最高の結果を残すための「睡眠革命」』という本も出したが、「熟眠が幸せや成功の必須条件」というのが彼の一貫した主張だ。彼は、特に競争で生き残るために寝る時間を減らすことを警戒する。睡眠不足が目標を達成し、成功するために支払う対価のように思われるが、睡眠が足りなければ良いアイディアやクリエイティブな解決策を提示することができなく、かえって損だというのが彼の考えだ。