【取材日記】京畿道議会による「独島少女像」の独りよがりな行動（２）
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.26 09:08
実際、ロシアとの北方四島（クリル４島）の返還交渉でこれといった成果が上げられなかった安倍政府では、独島少女像カードを国内政治的に利用しようとする動きも目につく。
独島少女像が韓国の外交的に自らドツボに嵌るものだとする指摘を受ける理由は自明だ。慰安婦問題と独島イシューを多角的に研究してきた同分野の専門家の声が反映されなかったためだ。その上、独島を直接管轄している慶尚北道（キョンブクト）議会とは疎通さえ図ろうとしなかった。感情的かつ独りよがりな行動が敏感な外交イシューに中途半端に触れようものなら、国益に被害となりうるという教訓を独島少女像問題が鮮明に見せつけた。
批判世論が強まると、京畿道議会側が「国民的共感が形成されなければ道議会としては無理に推進することはできないので慎重に検討したい」と述べて一歩後退した。遅まきながらも自分の過ちに気づいたのはまだ幸いだったと言える。
キム・ミヌク／ナショナル部記者
【取材日記】麋畿道議会による「独島少女像」の独りよがりな行動（１）