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【コラム】今年韓国が渡らなくてはならない4つの険しい橋(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.18 10:43
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2番目の橋は次の大統領を失敗なくうまく選んで国難を克服し、国家リーダーシップをしっかりと立てる橋だ。今回の大統領選挙の最大イシューは分権と協力政治のリーダーシップ、経済・外交安保の危機管理能力、そして低成長、経済不平等、失業問題など構造的問題の解決能力に対する評価だと言えるだろう。特にいまわれわれは国難の渦の中で危機克服のリーダーシップ確保に切実な状況だ。したがって憤怒した国民を扇動しポピュリズムを乱発して責任は負わないリーダーよりは、鋭利でバランスが取れた状況判断力、国論統合能力を備えた賢明なリーダーを見つけ出し国難克服の指揮を任せなければならない。しかしこれまで韓国の大統領選挙は政策選挙というよりも、望みと会派の大きさの戦いだった。この重大な時期に再び大統領をしっかりと選ぶのに失敗しないようにするなら本人の見識、バランス感覚、問題解決能力を徹底的に検証していく新しい検証システムを開発し政策選挙を中心に選挙文化を一新しなければならない。特にしっかりと整え企画されて進められる7回以上のテレビ討論を長時間にわたり実施し、隠されたすべての要素を徹底的に掘り起こして国民の選択基準を正しく提示しなければならない。

3番目の橋は国家支配構造を再建築し陣営論理から抜け出して国民を統合させる橋だ。長く1人支配意志決定構造と会派の無責任政治が固定化され、国家リーダーシップが混沌に陥り問題解決能力は大きく低下してきた。これからは分権と責任政治、そして大統領・国会・国民相互間の牽制と均衡が徹底的に守られる方向で国の支配構造を再建築しなければならない。これまでの国政混乱と政治乱脈の様相の中心には陣営論理による極端な理念対決が位置している。いまは両極端の考えと理念を中心に取りまとめ多党制と連立政権の精神の下に国民統合と疎通・妥協の協力政治文化を作り出さなければならない。

 
4番目の橋は国民の傷の治癒と国政正常化の橋だ。これから韓国は社会的信頼と正義を正し国民の驚き傷ついた心を治癒して国政と日常に対する集中力を高めなければならない時だ。そしていま進行している特検、弾劾審判、そして今後の大統領選挙などすべての過程を過ぎて国政が新たな秩序の下に安定を見いだしていかなくてはならない。実に政治家らの自制と和合努力が絶対に必要な時だ。

このように難しく険しい4つの橋を成功裏に渡ったら韓国は古い殻を脱ぐことになり、韓国という木には成熟の年輪がひとつ増えるだろう。そして後日、次世代がその実を取ることになるだろう。

鄭徳亀(チョン・ドオク)NEAR財団理事長


【コラム】今年韓国が渡らなくてはならない4つの険しい橋(1)

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