【時視各角】潘基文が生きる道は5つの「パン(反・半)」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.13 16:36
(1)反親姻戚=基本中の基本だ。すでに弟のパン・ギサン氏は有無罪を離れて退出対象第1号となった。米国捜査当局によって60年間服役の可能性もある贈収賄罪容疑で息子と共に起訴されたこと以上に、過去の言動だけ見ても兄の大統領選挙街道に灰をまくには充分だ。銀行員出身の彼が2007年、故成完鍾(ソン・ワンジョン)会長の建設業者「京南企業」の常任理事に特別採用されたのは、国連事務総長の兄がいなかったら不可能だったことではないか。潘基文(パン・ギムン)は「恥ずかしい」「申し訳ない」のような、言っても言わなくても同じような言葉ではなく、パン・ギサンに「米捜査当局に自主的に出頭して取り調べを受けろ」と命じるべきだ。前職国連首長の弟がグローバル犯罪容疑で起訴されたが、捜査を拒否すれば兄の体面はどうなるのか。一番下のパン・ギホ氏も同様だ。ポソンパワーテックやクァンリムなど、ギホ氏が役員として在職した企業ごとに株式が「潘基文テーマ株」に浮上し、非難が絶えなかった。あるいは兄の権力を笠に着て不当利益を上げていたものはなかったか厳しく問い、問題が見つかれば縁を切るのがよい。ギホ氏は警察公務員出身なので潘基文が執権すれば、警察の集中ロビー対象になる可能性が高い点も一考してほしい。潘基文本人も朴淵次(パク・ヨンチャ)から23万ドル(約2640万円)を受け取ったという疑惑に対して「うそ」だとして無視してはダメだ。自発的に一点の曇りもなく真相を明らかにしなければならない。そうでなければ「朴槿恵(パク・クネ)2」という烙印を押されるだろう。
(2)反外交官=やはり基本だ。「公務員のうちでも最高のウナギ」という外交官のイメージを考えれば遠ざけるのが上策だ。外交官は右往左往してプロトコルを気にするものだ。迅速な決断が求められる政治には合わない。金塾(キム・スク)や呉俊(オ・ジュン)のような最側近外交官たちをきれいさっぱりと片付けることが難しいなら、公式的な役職を与えて責任感を持って仕事にあたらせなければならない。そうでなければ側近が「潘基文の崔順実(チェ・スンシル)」になるのは時間の問題だ。