外交もリセットが必要、政界は外交の脱政治宣言を=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.01.09 16:27
韓半島(朝鮮半島)をめぐる国際情勢が年明けから大きく揺れている。北朝鮮による核・ミサイルの脅威が高まっているなか、高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の配備に関連して韓中間緊張が日増しに高まっている。これに、「共に民主党」議員らの訪中は韓国政界にもう一つの論争を巻き起こしている。6日には日本政府が慰安婦問題に関する少女像の設置に抗議し、駐韓日本大使の一時帰国という強硬策を取ることで韓日間の対立も深まっている。20日にはドナルド・トランプ米次期大統領が就任することを受け、新しい韓米関係の確立という課題まで抱え込むことになった。実に日本・米国・中国・北朝鮮発「4角の波」が同時に押し寄せている局面だ。
問題は、今年の韓国外交が試験台に上がっているが、実際に韓国政府は大統領弾劾政局の中で危機を管理し、解決していく能力やリーダーシップを失っているということだ。政界も国益よりは次期大統領選を控えて政争だけに没頭しているのが現状だ。このように、韓半島をめぐる外交安保地図が急激に変わりつつあるにもかかわらず、韓国国内の政治的過渡期を迎え、大韓民国の外交は力を失い、その機能を発揮していないことから、ややもすれば国益に重大な打撃を与えかねないという警告の声が高まっている。