【コラム】拒絶の外交ドラマ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.05 13:36
フランコ時代は暗い。彼のファシスト強圧統治と内戦時の残酷行為のためだ。一方で彼の実用主義外交は際立って見える。当時のフランコは頭が切れた。英国は危機に置かれていた。便乗の利益も大きかった。だが、彼の状況分析はヒトラーとの間に距離を置かせた。彼は細密に計算した。「知彼知己」の冷静さだ。スペインと相手国を取り巻く環境や国力を点検した。英国首相チャーチルの抗戦意志を分析した。フランコは結論を下した。「英国は屈服しない。米国が英国と手を結ぶ。ドイツはまだ勝利していない」。第2次大戦の結末はフランコの判断そのままだ。最終勝者は英国だ。フランコが参戦を選んでたらどうなっていただろうか。スペインの運命は分裂に向かっていただろう。敗戦の苦痛の中で割れていただろう。分離はバスクとカタルーニャ地方の独立だ。
2017年は「超不確実性時代」だ。トランプと習近平の覇権争いが始まった。朴槿恵(パク・クネ)政権は破綻状態だ。外交の対応姿勢は虚弱化した。金正恩(キム・ジョンウン)の新年の辞は威嚇的だ。彼は「大陸間弾道ロケット(ICBM)の試験発射準備事業が最終段階」と主張した。THAAD(高高度ミサイル防衛)体系の星州(ソンジュ)配備はことし9月ごろだ。