韓経:【社説】経済的自由が死につつある…韓国危機の本質だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.02 15:46
票になりさえすればどんなレトリックも辞さないこと、また韓国的政治伝統ともいえるだろうが、最近の左への偏向はその度合いが深刻だ。10年間、国民所得2万ドル台の泥沼から脱出して4万~5万ドルに到達するには、これに見合う政治・経済・社会・文化的ハビトゥス(habitus)が切実だが、韓国社会は2万ドルのハビトゥスすら受け入れることができない状況だ。国会と大通りの大衆は互いに押し合いへし合いしながら、むしろ5000ドルの退行的ハビトゥスに逆行しようとしているところだ。
「崔順実(チェ・スンシル)国政壟断」の結果は単なる国政の中断や異常な進行ではなかった。広場の政治はそれが右翼的なものでも、左翼的なものでも、必然的に反自由主義的にならざるをえない。2017年はそのような集団的狂気と激情を押さえ込んで、理性と合理、個人主義と法治に基づいた真の自由を少しでも回復させることができるかが韓国民主主義の試金石となる。法治でなく広場を民主主義だと言い張るデモ扇動家が政治を掌握する限り、未来は絶望的だ。