金正恩委員長、新年の辞で「ICBMの試験発射準備、最終段階」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.02 10:35
金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長は1日12時30分〔平壌(ピョンヤン)時間12時〕、「新年の辞」で「大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射準備事業が最終段階に入った」と明かした。北朝鮮は1946年から毎年1月1日に国政運営の青写真となる「新年の辞」を発表しており、金正恩委員長は2013年から肉声で行っている。
金正恩委員長はこの日「(昨年)初の水素弾試験(4次核実験)と多様な攻撃手段の試験発射、核弾頭爆発試験(5次核実験)が成功裏に実施された」とし、「国防力を強化して画期的転換に成功し、東方の核強国・軍事強国として一気にそびえ立った」と強調した。それと同時に、「年次的というベールをかぶせた戦争演習騒動を中止しない限り、核武力が中核の自衛的国防力と先制攻撃能力を強化する」と付け加えた。20日に就任するドナルド・トランプ米次期政府の北朝鮮に対する政策が確定していないなか、条件付きではあるが、国際社会の懸念と制裁にもかかわらず、核とミサイルを利用した軍事的緊張を高めるという意向を明らかにしたものだ。