【時視各角】メディア統制してブーメランに苦しむことになった朴槿恵(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.26 15:30
朝鮮日報のある人物から聞いた話だ。「われわれは禹柄宇(ウ・ビョンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)民情首席と戦っていると思っていたが、実は崔順実(チェ・スンシル)と戦っていた」。実際、伝えられた朝鮮日報の禹柄宇不動産に関する疑惑報道(7月18日)→大統領府の「腐敗既得権メディア」反撃(8月21日)→宋煕永(ソン・ヒヨン)主筆事態(8月26日)という流れとは違うということだ。この人物は「朴槿恵(パク・クネ)大統領の視点から見ると全く違う構図だったということを今になって気がついた」と話した。「禹柄宇と青瓦台の権力3人組が表面的な皮膚とするなら崔順実は五臓六腑だ。皮膚は血が出てもえぐり取ることができるが、五臓六腑には命がかかっている」と言ったが、口先だけの言葉ではなかったのだ。
朴大統領は7月15~18日、モンゴルを訪問中だった。ところが禹柄宇不動産疑惑が報道される前日の7月17日夜、朴大統領の立場では(当時は報道されなかったが)はるかに致命的な事件が起きていた。テレビ朝鮮が江南(カンナム)の地下駐車場で崔順実にカメラを向けたのだ。現場記者はインタビューを試みながら「金鍾(キム・ジョン)次官は知っているか」「チャ・ウンテク監督も介入したか」と詰め寄る。崔順実は「何だ、この人達は」と言いながらカメラを押し退けて逃げる。崔氏は青瓦台の権力3人組を経て朴大統領にこの騒動をすぐに報告したのは明らかだ。少なくともミル財団の件が明るみになったという事実と共に。