安倍首相、ロシアに3000億円経済協力も領土問題進展なし
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.17 13:26
安倍首相がプーチン露大統領との北方領土(クリル4島)談判で敗れた。安倍首相は15日、プーチン大統領を政治的故郷である山口県長門市の温泉旅館に招待し、夕食会を含めて5時間の首脳会談をしたのに続き、翌日には東京の首相官邸で交渉をしたが、領土問題にまともに言及もできなかった。一方、プーチン大統領は3000億円にのぼる経済協力の約束を引き出すなど実益を握った。自民党では「『ロシアに食い逃げされるのでは』という懸念の声が出ている」と、読売新聞が16日報じた。
両国首脳は記者会見で、北方領土4島で漁業・観光・医療分野などの共同経済活動を進めることに合意したと明らかにした。これを実現するための法的装置次元で「特別な制度」を国際的約束として締結する計画であり、関連交渉を始めると説明した。元島民の故郷への自由訪問も推進することにした。ロシアは1945年の日本の敗戦直後に占領した歯舞・色丹・国後・択捉島を実効支配中だ。日本は4島の返還を要求している。
日本とロシアは都市開発・エネルギー・極東開発など8項目の経済協力も別に進める。NHKは「日本政府と企業が投入する金額は3000億円を超える見込み」と伝えた。2014年のクリミア半島併合後、米国・欧州などの制裁で経済的な苦境に立たされたロシアとしては大きな収穫だ。プーチン大統領は会見で「日本との経済協力が今後、平和条約締結交渉の雰囲気を作るのに役立つだろう」と評価した。