【社説】ロシアと日本は鉄道で連結するというが…=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.05 09:27
シベリア横断鉄道を日本列島と連結しようという議論が活発化している。この案が実現すればシベリア横断鉄道を韓半島(朝鮮半島)縦断鉄道と連結し「北東アジア物流中心国」へと発展しようとする韓国の戦略は事実上座礁する可能性が大きくなる。おとといの産経新聞によると、ロシアは現在ウラジオストクまでつながっているシベリア横断鉄道を、サハリンを経て北海道に伸ばす事業を日本に提案した。
ロシアと日本の鉄道連結構想は新しい話ではない。ロシアはプーチン大統領の執権以降、人口過小地域である沿海州の開発に拍車をかけてきた。このため韓国または日本とシベリア横断鉄道を連結し、沿海州を中心としたロシア極東地域開発に熱を上げている。これまで韓日両国を天秤にかけてきたロシアは、千島列島返還を要求する日本よりは国同士で敏感な利害関係のない韓国をパートナーとして好んできた。だが最近になり南北関係の冷え込みが長期化すると日本に方向を定めているとみられる。
日本は千島列島の4島を北方領土と呼んでいる。歴史的にロシアと繰り返しやりとりしてきたが太平洋戦争に敗れロシアに渡った。ロシアは領土として帰属した以上返還する意向はない。だがロシアは国際原油価格の暴落にクリミア半島併合にともなう西側の制裁により窮地に追い込まれている。外国資本に対する渇望が極に達したタイミングで日本が手を差し出すと、ロシアは千島列島に鉄道を敷く方式で前向きにこたえている。すぐには日本の要求通りに返還はしないだろうが、日本列島と連結することにより実質的な経済協力が可能なためだ。千島列島と北海道間の海峡の幅はドーバー海峡よりも少し長い42キロメートルなので経済性がカギであり技術的問題は大きくない。