【社説】「市民革命」の前に立った大統領、「秩序ある退陣」を決断せよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.28 15:39
寒さも降りしきる雪も、怒った民心の前では何の障害物にもならなかった。先週末190万人(主宰側推算)が朴槿恵(パク・クネ)大統領の下野を求めて集まったろうそくデモは、世界史に長く残る成熟した名誉ある市民革命の極点を見せた。特に、過去初めて青瓦台(チョンワデ、大統領府)の200メートル前まで迫ったデモ隊の叫び声は、民声に耳をふさぎ大統領の座にしがみつくことで一貫してきた朴大統領にもはっきり聞こえたことだろう。
今や朴大統領は、これ以上避けることのできない「運命の一週間」を迎えることになった。野党圏は朴大統領の弾劾を早ければ4日後の来月2日、遅くとも10日後の来月9日に断行するとしている。セヌリ党内でも弾劾に賛成する議員が40人を超え、弾劾案が国会を通過する可能性がますます高まっている。
それでも朴大統領は微動だにしない。「ろうそくは時間が経てば消えるもの」という計算による行動ならば、これ以上誤った判断も他にない。過去5週間で燃え上がったろうそくは、奪われた主権を回復しようとする国民の革命的叫びだ。一介の私人である崔順実(チェ・スンシル)と国政最高責任者の朴大統領がひとつになって国政を壟断した前代未聞の国恥を民主主義の名で断罪し、このような超大型犯罪を可能にしたアンシャン・レジーム(旧体制)を含めて総体的に改革せよとする民心の歴史的要求だ。