【コラム】韓国プロ野球とチョン・ユラ氏の「八百長」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.11 09:12
2012年、当時LGツインズ投手のパク・ヒョンジュンとキム・ソンヒョンが八百長容疑でそろって摘発された。ブローカーは彼らを通じて不法賭博サイトで巨額の配当金を手にし、選手たちはその対価として金品を受け取った。裁判所の執行猶予判決が下された日、韓国野球委員会(KBO)は二選手を永久除名にした。プロ野球ファンたちは騒ぎ立て、KBOは「八百長根絶に骨身を削っていく」と誓った。
それから4年が過ぎた。二選手はもう野球をしていない。だが、それ以外にこれといって変わったところは特にない。野球の国民的人気は相変わらずだ。熱い人気の裏に隠れていた八百長スキャンダルも同じだ。今月7日、京畿(キョンギ)北部警察庁は八百長に加担したりスポーツ賭博に参加したりしていたOB・現職プロ野球投手やブローカーら19人を検挙したと明らかにした。「再発防止」の約束は実現しなかった。
2012年の時よりも大きな衝撃は「詐欺」容疑で立件されたNC球団関係者2人だ。八百長を行っていた選手がすでに犯行を認めていたのに、この事実を隠して他球団に移籍させて10億ウォンを手にした。誤りを正すどころか不当な利益を自分のものにしようと忙しい現実。個人(選手)の不正が社会問題になるとき、その裏には不道徳な助力者(ブローカー)、誤りに目をつぶる無気力なシステム(球団・KBO)が存在する。