【コラム】故朴正煕大統領支持者の苦言=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.04 16:46
朴槿恵(パク・クネ)大統領の支持率がひと桁台に落ちた。2012年大統領選挙の時、朴槿恵候補の支持率は野党圏の誰と争っても35%以下に落ちたことはなかった。大統領就任後、国家情報院の選挙介入疑惑などが取り沙汰されたときでさえ“コンクリート支持率”はびくともしなかった。だが、崔順実(チェ・スンシル)国政壟断波紋で「政治家・朴槿恵」のこれまでを支えてきた柱が崩壊した。その柱は朴大統領の父親の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領と故・陸英修(ユク・ヨンス)女史を記憶する人々だった可能性が大きい。
ソウル麻浦区(マポグ)にある朴正熙大統領記念館は「朴槿恵絶対支持層」に会えるところだ。寒さが近づく今月1日、プラカードひとつかかっていない記念館は閑散としていた。芳名録には「厳しかったわれわれの世代に希望を与えてくれた志を心に刻んでいきます」という一言が記されていた。朴大統領の父親を懐かしむ人々は今も変わらない。光を強調し影を隠した展示館の内部を登山服姿の60~70代男性たちが見学していた。「ミル財団とかなんとかで800億を集めたというのに記念館くらいちゃんと作れないのか…」。一行のうちの1人がつぶやくと後にいた人が大声を張り上げた。「自分の父を恥さらしにして…」。