【社説】韓国経済をパーフェクトストームが襲うが、政府が見えない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.14 09:26
韓国経済の危機警告音があちこちで鳴り響いている。核心エンジンである輸出と内需が同時に沈滞し、失業状況も深刻になっている。不動産市場だけがかろうじて活況を維持しているが、このために1257兆ウォン(約115兆円)の家計負債が爆発直前の時限爆弾となっている。ただ超低金利の錯視現象で目立たないだけだ。さらに実物経済を支えてきた代表的な企業までが最悪の危機を迎えている。
サムスン電子の最新スマホ「ギャラクシーノート7」の生産打ち切りと現代車のストライキの後遺症で、10-12月期の輸出増加率は3.4ポイント急落する見込みだ。これに伴い成長率も1%台に落ち込むことが確実視されている。さらに韓国銀行(韓銀)は昨日、来年の経済成長率を2.8%に下方修正し、「サムスン電子と現代車の変数を反映していない」と述べた。来年の成長率がさらに落ちるかもしれないということだ。サムスン電子と現代車の「ビッグ2ショック」は一日で解決するものではない。サムスン電子は品質神話が崩壊し、ブランド価値が大きく損なわれた。現代車も慢性的な高賃金構造にエンジン・エアバッグ欠陥など品質危機まで重なった状態だ。