【時論】東日本大地震が触発した慶州地震(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.21 08:14
以前にはほとんど見られなかった異例の連鎖地震は韓半島の地殻内で発生した応力環境変化に原因を探すことができる。2011年の東日本大地震で韓半島の地殻が大きな影響を受け、いくつかの地域で一気に応力臨界値に到達したと分析される。実際、東日本大地震後、韓半島の地震発生頻度が急増した。2013年には西海(ソヘ、黄海)の保寧(ボリョン)沖とペクリョン島沖で地震が集中的に発生した。慶州地震を含む連鎖的な地震の発生は、いくつかの地域で応力が臨界値に到達したことを意味する。
幸い、今回の地震は規模に比べて被害が相対的に少ない方だった。これは地震による地割れがなく、地震波エネルギーが比較的弱く発散される断層面の軸近くに慶州市があるからだ。しかし歴史の記録を見ると、慶州では何度か大きな地震被害が生じている。今後さらに大きな地震が発生し、莫大な被害をもたらす可能性も排除できない。また応力臨界値に達した韓半島内の別の地域で中大型地震が発生する可能性もある。