【噴水台】日本の地震を見る韓国の変わった目
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.18 07:49
5年前の東日本大震災で約1万8000人が犠牲になると、韓国では驚くようなことが起きた。「過去は過去であり、人間的に日本を助けよう」というコメントがインターネット上を満たすと、すぐに赤十字だけで寄付金456億ウォン(約45億円)が集まった。その5倍近い約8万7000人が犠牲になった2008年の中国四川大地震当時に集まった寄付は46億ウォン。東日本大震災ではその10倍ほどの金額が集まったのだ。韓国人の中国選好度が日本よりやや高かった時だった。
なぜこうなるのか。韓日間の愛憎関係のためというのが専門家の診断だ。親近感を感じる相手が恨めしい行為をして生じる感情が愛憎だ。この場合、相手がうまくいけば憎いが、大きな問題が生じれば愛情が飛び出してくる。過去の恋人が成功すれば恨めしいが、不幸になれば同情するようなものだ。どこへ行っても日本料理、漫画があふれる韓国だ。対日拒否感が強くても無意識の中には「良い点も多く親しみがある国」という認識も共存する。大地震の時はこのような愛憎のメカニズムが作動したのだ。