【取材日記】済州島で必ず買うべきものがウイスキーだとは…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.19 11:36
「アベラワーアブーナ」という酒がある。アベラワーブランドの酒の中でもアルコール度60度前後の蒸留原液そのままを選んで詰めた「カスクストレングス」製品だ。ところでこのスコットランド産ウイスキーが酒愛好家の間では「済州(チェジュ)特産品」と呼ばれる。最近まで韓国では済州中文(チュンムン)免税店だけで購入が可能だった酒だ。それも7万ウォン(約6344円)から8万ウォン台の競争力がある価格で売られ、済州に行ったなら必ず買うべき製品に挙げられた。
この話を聞いて後味がすっきりしなかった。どれだけ買うものがなかったら海を越えてきた洋酒が特産品に選ばれるだろうか。同時に上半期に韓国居住者が海外で使ったお金が13兆6079億ウォンで、上半期基準で過去最高額だったという記事が出てきた。上半期に海外旅行に行った国民は1063万人余りで、前年同期より16.2%増え海外消費も一緒に増えた。個人輸入は除いた数値で、実際の海外消費金額はさらに大きいものと推定される。今年の秋夕(チュソク、中秋)連休も海外旅行客が昨年より30~40%増加したと推定されている。多分少なくない金を使ってきただろう。