韓経:【コラム】幽霊のように飛び交う亡国論=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.13 14:19
国家運営の根幹になるべき三権も自らの役割を果たせずにいる。立法府と政界で乱舞しているのは選挙に当選して政権を取るための政敵との泥仕合だけだ。行政府も解決すべき課題だけを積み上げたまま諦めているようだ。司法府と警察は法秩序と公権力の確立には意志が不足し、かえって社会の不純勢力の表情ばかりうかがっているようだ。不正腐敗が社会の所々に蔓延しているのは当然の帰結だ。不正腐敗は国家を滅ぼす元凶であり根っこを引き抜かなければならない。地位の上下を問わず。
このような状況で最初に窒息するのはまさに国家経済の主体である企業だ。世界的な経営者を何人保有しているのかが国力の尺度になる時代に、韓国はどこへ向かっているのか心配だ。企業もうまくいっている時に危機に備えなければならない。この時に油断して備えられないまま危機にぶつかれば対応無策で奈落の底に落ちるほかはない。世界的な企業もこうした経験を繰り返す。だが韓国企業は未来に対応するどころか四方から加えられる企業たたきに戦々恐々としている状況だ。このような環境で生存のための最後の選択は、事業がしやすい国に離れていくことだけだ。誰が彼らを非難できようか。