【取材日記】慰安婦少女像への言及を避けようとした青瓦台
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.09 07:45
8日午後1時30分、ソウル鍾路区寿松洞(スソンドン)の慰安婦少女像の前。夕立ちが去った後だった。少女像についた雨のしずくを拭いたイ・ジンウさん(42)は「少女像の涙のようだ」と語った。娘のチェヨンさん(13)も父とともに雨水を拭いた。イさんは「もしかすると少女像が移転されるのではと思い、その前に娘に見せようとして時間をとった」と話した。安倍晋三首相が7日、朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談で少女像問題を取り上げたことが報道された翌日だった。
安倍首相が首脳会談で少女像移転に言及したのは初めてだ。政府の発表によるとそうだ。昨年12月28日の旧日本軍慰安婦問題合意以降、最初の韓日首脳会談は3月にワシントンで開かれた。当時、金奎顕(キム・ギュヒョン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保首席秘書官は「安倍首相が少女像撤去を要求したのか」という質問に対し「そのようなことはない」と答えた。
7日にラオス・ビエンチャンでまた向かい合って座った両首脳の間でもこの問題は言及されなかったようだった。公式発表を見ればそうだ。青瓦台が公開した資料によると、両首脳は慰安婦合意の進行状況を評価したとし、「日韓新時代」(安倍首相)という表現も入っていた。少女像関連の内容はなかった。しかしこの日夜、共同通信などが「安倍首相が『少女像問題も含め、引き続き合意の着実な実施に向けた努力をお願いしたい』と述べた」と報じた。