<グローバルアイ>デマが飛ぶ米国選挙=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.30 13:56
この頃、米国大統領選挙がヒラリー・クリントン氏の健康異常説で騒々しい。もちろんドナルド・トランプ陣営が大々的に提起した。トランプ氏本人がクリントン氏はイスラム国(IS)に敵対するだけの精力がないとして遠回しに健康問題に言及した後、ある側近はクリントン氏が失語症の症状を見せていると主張した。保守インターネットのブロガーたちはクリントン氏が発作症状や認知症の初期症状を見せているとして動画と診療記録をオンラインにアップする。みなニセモノだ。主流メディアはトランプ氏側の健康異常説の提起をめぐって「陰謀説」と一蹴するが、韓国式に言えばデマまたは中傷宣伝になる。
民主主義の模範国を自任する米国だが珍しくデマが多い。インターネットの暗い隈っこを歩き回るのではなく、あまりにも広がって主流メディアが嘆きながら報道するほどのデマが忘れた頃に登場する。ほとんどが現職大統領であるバラク・オバマ氏に関連している。代表的なのが昨年夏のいわゆる「テキサス戒厳令」だ。オバマ大統領が保守の本山であるテキサス州に特殊部隊を出して戒厳令を宣言した後、大統領選挙を中止させるという政権延長の陰謀説だった。ワシントンポストが不安に思った住民たちを現地取材した記事を送り出した。エボラ・ウイルスのために落ち着かなかった2014年秋にはエボラ怪談が蔓延した。オバマ大統領がかつての米国の黒人奴隷制度を贖罪するためにアフリカに米軍支援の兵力を送ることにしたというふうなものだ。