韓経:【コラム】IMFは強大国の操り人形か?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.12 13:48
今回報告書を作成したIEOの総責任者は日本の高木信二・大阪大学教授だ。偶然にも彼は2003年にIMFが外国為替危機時に韓国に出した処方についてもIEO報告書を作成した人物だ。当時彼はIMFが韓国に210億ドルの借款提供を承認しながら必要に応じて200億ドルを追加で提供することができるという「第2の防御線」を示唆して支援規模が不充分になるという市場の憂慮を刺激し、危機をさらに拡大させたと批判した。また、あまりにも過度な緊縮基調を要求して韓国の総需要および生産が打撃を受けたと主張した。
今回の報告書が出てくると元IMF研究員である米国コーネル大学のプラサド教授が「IMF内外の多くの人々が心配する部分、すなわち先進国と新興国の処理方式で多くの差別があるという点を確認した」と批判した理由がここにある。さらにジョンズ・ホプキンス大学のハンク教授は、外国為替危機当時にIMFがインドネシアのスハルト大統領を追放するのに先頭に立ったとしてIMFは基本的に政治的団体だと苛酷な非難を浴びせた。