表面は韓流アイドル、中身は日本の感性…韓国では稼げなかったミュージカルが日本で人気
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.29 07:29
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「新’s WAVE」のシン・ジョンファ代表
2010年代、日本は韓国ミュージカルの救世主だった。「狭い国内市場には限界がある。ドラマ・映画のように日本にミュージカル韓流ブームを起こす」と言って製作者は勢いよく日本へ向かった。そこそこ人気が出て稼げる作品も一つ二つと誕生した。ピークは2013年。
東京の中心に位置した公演会場で『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』『シングルズ』など創作ミュージカル7本が順に上演された。Kーミュージカルがそろそろ日本にも根を下ろすかのように見えた。だが、ここまでだった。リレー公演は失敗に終わり、おりしも円高の兆候が見え始めると韓国製作者は急ぐように日本から撤収した。ミュージカル分野で日本は依然として難攻不落のように見えた。
異変が起きた。昨年初め、東京で公演された『ON AIR~夜間飛行』(以下、『ON AIR』)が興行に成功したのだ。その後すぐにDJ DOCの音楽で構成したジュークボックス・ミュージカル『RUN TO YOU ~俺たちのストリートライフ~』(以下、『RUN TO YOU』、2015年7月)が収益を上げると、2人劇『カフェ・イン~嘘は恋のはじまり~』(以下、『カフェ・イン』、2016年1月)も2億ウォン(約1870万円)ほどの収益を得た。興味深いのはこの三作品はどれも韓国内では大きな反響を得ることはできず、過去の日本公演の時も収益があまり良くなかったという点だ。どのようにして反転ドラマを描くようになったのか。三作品の日本公演を手がけたミュージカル制作会社「新’s WAVE」のシン・ジョンファ代表(44)にその秘訣を聞いてみた。