【時論】韓国の学校給食が粗末にならざるをえない理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.27 10:08
最近大田(テジョン)のある小学校に通う児童の保護者がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に載せた粗末な学校給食の写真がメディアに紹介されて非難の声が高まっている。学校給食問題が世論の俎上に上がるといつも教育庁が出て該当校に対する監査を実施して学校現場の誰かを懲戒することで終了する。学校給食の構造的な問題には目を背けたまま給食現場の管理責任を問い、部分的な傷だけをえぐり取って縫い合わせるような感じで非常に残念だ。今、学校給食に関するさらに根本的な問題へのアプローチと対策が求められている。
児童生徒の給食費は毎年引き上げられているのに、なぜ給食の質は改善されないのだろうか? 学校給食に関して絶えず提起される児童生徒と保護者の怒りに満ちた質問だ。その理由は簡単明瞭だ。大多数の学校における給食費引き上げは、単に物価上昇率だけを反映したものなので、給食の質はいつも同じにならざるをえないということだ。ところで、恥ずかしい理由がもう一つ存在する。給食費のうち、30%程度が給食従事者の人件費と食堂運営費に充てられている点だ。