韓国孤児3000人の面倒を見た日本人・田内千鶴子さんを賛える
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.26 15:06
今月23日午後3時ごろ、東京サントリーホールのブルーローズホール(小ホール)。光州(クァンジュ)広域市からやって来た光州女性フィルハーモニックオーケストラと3人のソプラノ歌手(キム・ミオク、パク・ゲ、キム・ソンヒ)が公演を終えるや400席を埋めた観客は一斉にスタンディングオベーションを送った。オーケストラは予定になかった3曲を追加で演奏した。
この日の観客席は日本の社会福祉法人「こころの家族」と「尹鶴子(ユン・ハクチャ)生誕100周年記念事業会」関係者、東京市民、在日同胞などで埋まっていた。「韓国孤児の母」と呼ばれる尹鶴子さん(1912~68)は実名が田内千鶴子という日本人だった。1919年、木浦(モクポ)市庁官吏として赴任した父親と一緒に木浦に移住した。その後教師として勤めながら孤児の面倒を見る施設「共生園」に入って子供たちのために尽くした。彼女の手を通り過ぎた孤児は3000人余りもなる。尹鶴子誕生100周年の2012年には韓国と日本でさまざまな記念行事が開かれた。